痛恨ドローの琉球・樋口監督「秋田はサッカーをしない」

　FC琉球は5日、J2第17節でブラウブリッツ秋田のホームに乗り込み、土壇場の失点で1-1の引き分けに終わった。連敗を2で止めたが、これで3試合勝ちなし(1分2敗)。他会場で勝利したジュビロ磐田に抜かれ、3位から4位に順位を下げた。

　前半の琉球は秋田のタイトな守備とシンプルな攻撃に苦しみ、ペースをつかめないままハーフタイムへ。ボールをつなぐシーンが増えた後半は主導権を握り、アディショナルタイム2分にFW阿部拓馬の鮮やかなシュートで先制した。しかし、その1分後に秋田GK田中雄大のロングフィードの流れからFW三上陽輔に同点弾を献上。3ポイントを取りこぼす結果となってしまった。

　タイムアップ直後、膝に手をつく仕草を見せた樋口靖洋監督はフラッシュインタビューで「端的に勝ち点2を失ってしまったなという思いがあの瞬間はしましたね」と心境を語り、苦戦した前半を次のように振り返っている。

「秋田の戦い方はこういうサッカー。それに対して少し前半、僕らも同じリズムに合わせてしまったところがあるので、後半はしっかりサッカーをしようと。秋田ははっきり言ったらサッカーをしないというか、前に蹴ってそこでファウルをもらったり、スローインを取ったりと、ぶつ切りの試合ですよね」

「それに対してどれだけ集中できるかということを修正して、後半は僕らはボールを動かすところは動かそうというところで、展開が僕らの方に傾いてきたかなと思います」

　最終的に同点に追い付かれたが、指揮官は自分たちのスタイルを取り戻して奪った先制弾を「我慢強く戦った結果としてあの1点が入ったと。あれは本当に素晴らしいゴールだと思います」と称賛。13日にホームで行われる第18節・ギラヴァンツ北九州戦に向け、「今日ははっきり言ってちょっと全くサッカーが違うので、今度は北九州に対してしっかりと準備をしてやるということですね」と切り替えた。

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