欧州選手権決勝でＰＫ失敗のイングランド選手に誹謗中傷相次ぐ　協会が声明発表

欧州選手権決勝でＰＫ失敗のイングランド選手に誹謗中傷相次ぐ　協会が声明発表
PK戦でイタリアに敗れたイングランド（ロイター）
　イングランドサッカー協会（ＦＡ）は１２日、声明を発表した。１１日に行われた欧州選手権決勝のイタリア戦で、ＰＫを失敗したＦＷラッシュフォード（マンチェスターＵ）、ＦＷサンチョ（ドルトムント）、ＭＦサカ（アーセナル）の３選手に対し、オンライン上で人種差別的な書き込みがあったという。

　イングランドはホームでイタリアと対戦。初優勝がかかっていただけに、国内での盛り上がりはすさまじかった。前半２分にＤＦショーのゴールで先制したが、後半２２分に同点弾を献上。延長戦でも勝敗は決まらず、ＰＫ戦に突入した。ＧＫピックフォードが２本のシュートストップを見せた一方で、延長戦終了間際からピッチに立ったラッシュフォードとサンチョの２人が失敗。後半２５分から途中出場し、５人目のキッカーとして登場した１９歳のサカも失敗し、２―３で敗戦を喫した。

　サウスゲート監督は「私がキッカーを決めた。すべて私の責任」などと説明。しかし、大会初制覇を逃し、ＰＫを失敗した３人には非難が殺到している。中には、同選手らのＳＮＳに人種差別的な投稿も確認されているとのこと。このような状況にＦＡは「残念でならない。どのような形の差別も強く非難します。イングランドの何人かの選手たちに向けられたオンライン上での人種差別にはがく然としている。最低な行動をとる人物は歓迎されません。我々は書き込んだ人物に最大限の処分を求める一方で、被害に遭った選手たちを最大限サポートしていくつもりです」と声明を出した。英国メディア「ＢＢＣ」によると、警察当局も「容認されていない」と調査に乗り出しているという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/072024246c244b97448aeda6d5bdbd6a26322164